2018年5月13日日曜日

ロイヤルエンフィールド ヒマラヤンでポルトガル旅行


私のバイク仲間が出張先のポルトガルでロイヤルエンフィールド ヒマラヤンに乗ったインプレッションと画像を送って来てくれたのでご紹介します

ヒマラヤンを検討されている方の参考になればと思います


前々から気になっていたバイク、それがロイヤルエンフィールドのヒマラヤンだ。
 ヨーロッパでは2017年末ころからデリバリーされており、日本では2018年の東京モーターサイクルショーで発表されたモデルである。
 まん丸なライトの牧歌的な雰囲気の外観に、411cc単気筒OHCロングストロークエンジンを積んでいるツーリングバイクである。
 パワーは24.5bhp/6500rpm、トルクは32Nm/4250rpmという低回転高トルク仕様で扱いやすいエンジンである。

 そのヒマラヤンを出張先のポルトガルのバイクレンタル店で貸出ていることがわかり、早速予約して日本ではまだ乗れないヒマラヤンを試乗してきた。

 予約した日の朝ライディングギアを持ってレンタル店に行く。この日の目的はヒマラヤンに試乗することと、滞在中のポルトから約300km離れたカステロブロンコという町で行われているエンデューロ世界戦の取材に行くことである。1泊2日のちょっとしたツーリング旅行をしながらヒマラヤンを試乗することにした。

 走り出してすぐに感じたのはトルクの太さと、振りの軽さ。決して軽量なバイクでもないし、ハイパワーなエンジンでもないのだが、とても楽しく走る。ランドアバウトの合流や、機敏なディーゼル車の多いトラフィックでも気持ちよく走るのだ。
 同じ価格でレンタルしていたBMWF700GSよりよほど楽しく走れる。高速道路を走って目的地まで急ぐ旅なら大きなバイクの方が良いが、それならエアコンの効くレンタカーで十分だ。貸出料金も車の方が安い。
 バイクの旅は走る楽しみを広げてくれるバイクに乗り、楽しむのが目的だからだ。

 そこで、ハイウェイを避けてあえてナショナルロード(一般道)を選んで目的地へ向かう。ここでも感じるのは振りの軽さと、何とも言えない平和な走行感。
 一般道は舗装が荒れている場所や石畳、砂が浮いている場所も多いのだが、剛性の高いフレームにしなやかなサスペンションとトラクション性能の高いエンジンのおかげで安心して走れる。また速度が低いのも安心して楽しめることの一つだ。


そしてダートロードに入ってみて、また納得。
 オフロードバイクとしての性格もしっかりと持っている。普段は乗り心地を重視したサスペンションが、オフロードでの路面追従性に向いているのだ。
 もちろん、エンデューロマシンのようなロングストロークでもないし、車重もポジションも違うので「飛ばす」という走りには無理があるが、その道を楽しみながら景色を楽しんで走るには最高に楽しい。ダートロード走行性能は国産トレール車やBMWGSなどより重心が低い分「やさしい」印象である。
 そして、1速ギアは超ローギアである。このおかげで、ぬかるみからの発進もタイヤを空回りさせずにゆっくり出られるのでスタックする恐れも少ない。


この設計はインドからネパールに向かい、ヒマラヤに行くための車名通りのヒマラヤンを示していると思った。インドの道はほぼ全て未舗装路。急な山道や二人乗り、荷物満載などといった条件を想定しているのだろう。がっちりした荷台は荷物を積む他、後ろの人が乗るときに掴んで、スタックした時に押すといったことも重要な役割があるようだ。

 そのうえ、大きすぎないむしろ小さな車体は狭い道での取り回しに重要だ。
 とにかく、インドやネパールなどではバイクは必ずと言って良いほど二人以上乗っているし、車が通れないシングルトレールのような生活道路での重要な交通手段を担っている。
 自分でもインドからネパールまでボンネットトラックで走っているのでその道の走り方はよく知っている。


(ネパールのイメージ画像です)

さて、そんなことを想いながら走っているとあっという間に目的地のカステロブロンコ。
 ポジションも楽で、クッションの厚いシートのおかげで疲れは全く感じていない。
 ほぼ全行程ワインディングの多い道だったがこのバイクではワインディングは苦にならないし、むしろ「ちょうどいい速度」が掴みやすくそのペースを維持すればとても快適である。速い車やバイクが来たら先に行かせればいいだけで、追い越し慣れているので、右に軽く寄って合図すれば安全に抜いて行ってくれるし、そもそも交通量はほぼ無い道を来た。

 エンデューロ世界戦の話はここでは置いておくが、撮影のためにいろいろと動き回るためにヒマラヤンを使ったのだが、ここで生きてくるのは乗り降りのしやすさと、小さな車体による抜群の小回り。簡単にUターンできるし、コース脇の砂地に乗り入れてもスタックの恐れはない。ハンドルの切れかくも大きいので狭い場所ではとても扱いやすい。

 そして帰り道、返却時間が迫っていたので所々ハイウエイを使いながらナショナルロードをペースを上げ目にして走る。24馬力とは思えないくらい軽快に走る。速度を維持しながらライン取りを正確に、極力ブレーキを使わずに走ればパワー不足は感じない。
 もちろん120km/h制限のハイウエイでは正直キツイが、それは仕方ないこと。ハイウエイでも80km/h制限の大型車などと適正な車間を取りながら走れば問題はない。バイクが同じ位置にとどまるのは危険なので、大型車を時々追い越しながら、ほぼ全ての乗用車には抜かれるペースの100km/h程度で走行してきた。

 ポルトの町に帰ってきて約700km。楽しい旅だった。さすがやんわりしたツーリングバイク。疲れは感じていない。


 
2日間ヒマラヤンに乗ってみて思ったことは、「自由気ままな旅」に出るのは最高のバイクだということ。「時速50キロ」が最高に幸せなバイクだ。飛ばさなくてもいいし、景色を見ながらファミリーカーの後ろを50km/hでのんびり走れば心は余裕。寄りたいところがあれば寄ればいいし、アイスでも食べればいい。気になる林道があれば入れる性能もあるし、ブロックタイヤを履けばそれなりに林道も走れるだろう。
 
 のんびりツーリングする以外にも、バイクの練習にもいいバイクだと思った。安全に大きなハイパワーのバイクに乗るためにも、ヒマラヤンを乗りこなせるようにならないといけないと思う。パワーで誤魔化すこともできないし、パワーに振り回されることもない。でも、速度域を外さずにライン取りとポジションの基本に忠実に走れば速いバイクに変貌
するので楽しみ方は無限に広がるバイクだと思う。 

 

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